旅ログ / 2019.02.20

7日目
Oban2日目。蒸留所も見ちゃったし、でもMull島に渡るのもその先の情報がなさ過ぎて諦めた私たちは、ただただのんびり街を歩くことにした。ここから先はこのブログで書くことでもないように思えるほど、こはくどきとは離れていくので、ざくっと帰国の途に就くまでをまとめてしまうことにする。

のんびり過ごしながら、Obanは中継地点だなとしみじみ感じた。見どころはそれほど多くなかった印象。

船乗りたちが寄港して久しぶりの陸を楽しんでまた目的地を目指して長い航海に出ていく、港を眺めながらそんな想像ばかりした。

大手チェーン系スーパーのテスコで買い物。ここにきて気に入った、モルトビネガーを2種類を自分へのお土産に、あとは電子レンジでチンして食べるラザニアを買って宿で食べることにした。

街歩きももう飽きたからと、あとは残りのグレンギリーを空けようと、二人で飲み続けた。お酒のあてとなるのはアイラ島での日々だった。そして、この先、スコットランドに戻ってきたら何処を回るか、そんな話に花を咲かせて、夜は更けていった。

8日目

ObanからGlasgowへ戻る日である。バスで戻ることにした。到着後には宿探しがあったため、少しでも早めにGlasgowに到着しておきたくて、7:45のバスに乗った。

私たちは通して暑いと感じた事は無かった9月下旬のスコットランド。

アイラ島では暖炉に火が入っている場所もあったくらいだし、私は気休め程度ではあるがマフラーも買った、そのくらいには寒さを感じていたのに、このバスには、クーラーが入っていた。

どちらかというとガラガラと言って差し支えないくらいの乗客に、クーラーは必要あったとは思えないが、事故渋滞にも巻き込まれ、とにかく寒さに耐えた4時間であった。

前日から怪しかった咽が完全にやられ、分かり易く風邪を引いた。体温計がないから測っていないだけで、間違いなく熱がある。

そして雨の中、Glasgowに到着。

明日、それぞれが別ルートへと出発する。

私は東京に帰り、友人は次の国へ。

なので、荷造りができるスペースと、あとはまともな環境で眠りたい、それが宿の条件だった。

インフォメーションで見つけてもらった、バスタブもエアコンも完備のチェーン系シティホテルにて、私は休養に徹するべく、即眠ってしまった。友人がオレンジだったかな、果物を買ってきてくれたことは覚えている。

9日目

風邪は全く回復の兆しを見せないが、とにかく日本に帰ればどうにかなる。そんな気持ちで、空港へ向かう。

友人とはアムステルダムまで一緒の便で行く予定だったけど、なんとチケットの日付にミスがあって、彼女は搭乗できず。後の便に振り替えてもらえたようだけど、私は一足先にスコットランドを離れることに。

最後の最後にゆっくり話す時間を失ってしまった。

前日、風邪でぐったりしながらも苛立っていた自分のふるまいなど、思い返すと悔やまれることも幾つもあった。感謝の気持ちも伝えていない。でも、振り替えてもらわないといけない彼女はそちらに忙しく、私も時間が…。

東京でね！！

それだけを確かめ合って別れた。
アムステルダムで乗り継いだ後も、私は成田までの時間を、窓際の壁にもたれるように半ば眠りながら、映画をずーっと流し、鼻先まで毛布をかぶって咳をしながら過ごした。悲しい終わりとなったが、今までしたどんな旅よりも忘れ難い日々だった。

今度は、6月頃、オークニー諸島へ行って白夜を見よう、そんな話を道中していたけれど、彼女はその後、結婚出産を経て、二児の母となっている。

いつか、また一緒にお酒を楽しめたら、記憶違いもあるだろう、この旅について話してみたい。

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