ウイスキーセミナーに参加してみた。
イベント / 2019.03.27
先日、サントリーの方を講師に招いたウイスキーセミナーに参加してきた。
私の期待した、スコッチウイスキーはラインナップになく、ジャパニーズウイスキーに特化したセミナーではあったが、非常に有意義な時間を過ごした。
先日と言っても、すでに月日の流れは恐ろしく…記憶を頼りに綴っているので、実はあまりあてにならないかもしれない…。
出されたウイスキーは、
・山崎12年
・白州12年
・メーカーズマーク
・碧Ao
・響21年
以上5点。
響はブラインドでした。
日本人として、恥ずかしいことかもしれないが、どれだけ高く評価されていようとも、私、日本のウイスキーへの関心は「ない」寄り。
飲みやすすぎて水のように飲んでしまうとか、簡単に言うと、飲んでも面白くないと思っていた。
しかし、何年も前、Whisky Magazin Liveでイチローズモルトのカードシリーズを何種類か試飲させていただいた際の、多彩な味わいに衝撃を受けた。
それ以来、日本のウイスキーも…とは思っていたものの、これまでの習慣からか中々機会に恵まれない。
久々に頂いたのは去年のBar Show。
ここでも、イチローズモルトは豊かな香り味わいを伝えてくれた。
そして今回、日本を代表する企業、サントリーである。
原酒不足のニュースが駆け巡った後だったから、興味は高まる。
サントリーの方から企業歴史・精神などのレクチャーを受ける。会場にいたおじ様方は、だるまだとか、昔のラベルなどに感慨深げだ。
そして試飲が始まった。
こんな風にグラスが並んでいるだけで、ライブ時代のマスタークラスを思い出してワクワクする。
山崎、なんて飲みやすいのか。舌に引っ掛からない。この香りはとかあれこれ思うこともほとんどなくするすると通り過ぎていってしまう。
ひょっとすると、そういうお酒が、自分の味覚に合うものなのかもしれないが、だから面白くないんだと昔感じたんだと思うのよね…とか考えながら、レクチャーを聴く。
そして白州。
温かくなったら、蒸留所のツアーに参加しようと思っている白州は、実は初めていただいた。
ちょっと驚いた。
スクリーンには小淵沢の蒸留所、緑鮮やかな森の映像が流れている。その風景がじつにしっくりときた。すん、としたリラックスする香りシトラス系というかさっぱりした味わいだったように思う。新緑の中で深呼吸したみたいなというか、気温差の激しい朝の森、みたいな。
正直、脳みそが、見た映像の影響を受けているに違いないと思ったが、白州は好きだと感じたのは確かだった。
次にメーカーズマーク。
私はトウモロコシ自体は好きだが、お酒になると話は変わってくる。
モルトウイスキーではほぼ起きない頭痛が翌朝必ず起きるのだ。
そもそもスコッチを愛するようになった最大の理由が自分の体質に確実にあっているからに他ならない。
というわけで、メーカーズマークは、ほんの味見程度。やはりぐぐぐっと身体を反らせたくなる何かを感じた。もうここまでくると、そういうものだという思い込み、の可能性も否めないが、無理して飲むこともなかろうと思っている。
ところで、このボトルについては、以前から封蝋がかっこいいなぁと思ってい
た。
それがまさか、ひとつひとつ手作業とは驚いた。手にしたこともなかったから、キャップみたいなものだと思っていたのだ。
こちらは、300mlくらいの小さなボトルをお土産に頂いたので、思わず封を確認。「小さいものは手作業じゃないのかな」なんて呟いていたら、すぐさま「手作業ですよ」と返されて、思わず隣の人のボトルと比べてしまった。
次に、碧Ao。
プレスリリースは済んでいるようであるし、特に口止めもされなかったので書いておくが、4月に発売となるブレンデッドだ。
サントリー所有の蒸留所の原酒をブレンドしたもので、5角形のボトルデザインは、スコットランド・アイルランド・北米・カナダ・日本の5種類のウイスキーを表しているそうだ。
名前を伏せられていた最後の一つ、ひょっとしたら、スコッチウイスキーを頂けるのではと思いながら鼻を近付けたら、今までで最も馴染みのある香りに感じて、もう思い込みの力って怖い。
私、鼻はいいはずなんだけど…。でも味わいは、違ったんだよな…。複雑な気がしたけど飲みやすくて。
なんだろう。飲んだことあるのだろうか。なんて思っていたら、ボウモアだとかグレンフィディックだとかの声が上がる。
やっぱりみんなスコッチが飲みたかったんだね、と思う。
結果、響21年だった。現在最高評価を得ているジャパニーズウイスキー。
響は飲んだことがあるけれど、10年か12年で、21年なんてとてもとても。
そして、わたくし、恥ずかしげもなく無知を晒すが、響がブレンデッドだと知らなかった。
山崎と並んで語られていた20代の頃の印象から(そのころ、白州は耳に入ってきませんでした)、山崎と同じくシングルモルトだと思い込んでいた。
本当に驚いてしまった。自分のジャパニーズウイスキーへの関心のなさに。
最高評価されているウイスキーについて全くの無知のウイスキー好き。
スコットランドを訪れ、日本人が美味しい美味しいとスコッチを飲んでいら、きっと20年程前とは違って、hibikiはどうだとかyamazakiはとか聞かれるに決まっているのに、ブレンデッドだってことも知らなかったなんて!
深く反省しました。
そして、どこかに勘違いしたまま話したりする前に知れて、本当に良かった。
テイスティングのことも色々と。
こんな映像が出て、色合いの違いと添えられた言葉から、表現を学ぶ。
ウイスキーコンパニオンとか、様々な本に記される、香りやフレーバーを表す言葉は、知らないと使えないし伝わらない。歳時記みたいなものがあればいいなぁと思ったりする。
そもそも、バニラのような香りとあっても、バニラの香りの消しゴム、とかしか嗅いだことがなければそれはバニラの香りを知っていることにはならないから、確認もできない。
ブラックカラントと書かれてても、ブラックカラント食べたことない上に、ベリー系が得意でない私はそれを齧るのはちょっと嫌だ…でもお酒だと美味しく飲める。
ああ、なんだかひっちゃかめっちゃかだ。
味わうとか、そういうレベルに早く達したいとは思いつつ、中々である。
美味しいなあ、、でもいいと思っているけれど、好きだからもっと知りたくて学びたい。時間はたっぷりかかりそうである。
人生百年らしいしさ、健康維持さえできていたら大丈夫。きっともっとずっと近付ける。
というわけで、セミナーは実に価値のある時間だった。
惜しむらくは、具体的な味わいについて、メモをちゃんと取っておくべきだったなあということだ。
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