Bar Non Non @ 山の上ホテル
旅ログ / 2021.10.25
少し前に、文豪たちの愛したホテルとして大変有名な御茶ノ水にある山の上ホテルに宿泊しました。
ここのホテルに泊まったからには、絶対に訪れたい場所がありました。
クラシックホテルには必ずあるオールドバー。山の上ホテルにあるバーと言えば。
予約したときから絶対いくんだから。カウンターでウイスキー飲んじゃうんだからと、結構な熱量で切望していたバー ノンノン。
とても古い話になるが、ニューヨークのアルゴンキンホテルに宿泊したことがある。このホテルのバーはとても有名で、必ずや行きたいと思っていたものの、当時の私は20代前半。記憶では、21とか22とか。そして、ウイスキーに片足を突っ込んだ頃で、色々調べたり読んだりしていたそんな折、ウイスキーの銘柄とかカクテルの発音(ラガヴーリンをどう言うかとか、オーダーと全く違うものが出てくるとか)にすら日本人は大変苦労するとか、バーのマナーの日米の差とか、そもそもオールドバーで、ただでさえお子ちゃまに見える日本人の女子大生が真っ当に扱われないのではないかとか、ようは及び腰になってしまって、行けなかった悲しき思ひ出。
その数年後に、アイラ島のいくつかのホテルできゃっきゃオーダーするようになる私でも、ニューヨークだと、なんというか若さ以上にスコッチだけが好きと頑固だったゆえのアウエー感もあったんだと言い訳しておきたい。
一方、旅の恥をかき棄てられない母国の格式高そうなバーはというと、残念ながら、東京ステーションホテルに宿泊した際は、本命のバー オークは満席で入れず、カメリアの方で楽しんだ。
それなりにバーの経験も積み、もう堂々とどこであれお酒を楽しめる余裕をこの身にまとったつもりの私は、今度こそなんて気持ちでいたのに。チェックイン時に出鼻をくじかれることになりました。
私が宿泊した日が、コロナ禍によって設けられた定休日にモロ被り。
なんと!もう私ってホテルのバーで飲めない星の巡りな訳?とか一瞬思っちゃったじゃない。ごめんなさい、カメリア。
私は、レモンハートとか、ドラマ相棒で蟹江敬三が営んでいたリメンバランスみたいな、焦げ茶色のカウンターとバーマンが背景に背負うボトルで彩られる棚の風景が大好きなの。そういう景色の中で、ダウンライトの明るすぎないライトを灯されたグラスの琥珀を眺めながら味わうという時間を過ごしたいと切に願っているというのに・・・!
それでも、今回はちょっとだけ嬉しいプレゼントがありました。
「見学されたければ言ってください」
そうチェックインの時にホテルマンが言ってくださったのです。
見たい、見たい見たい見たーーーーーーい!絶対見学したーーーーーい!!ってその瞬間脳内で絶叫です。というわけで。
じゃん!
じゃっじゃーん!
あゝ!
誰もいないからこそ、好きなだけ好きな角度で撮影できるこの光景。
わざわざ私のためにライトが灯されたバー ノンノン。贅沢・・・!願わくば、カウンターの端にそっとつき、このバーの景色の一つとなりたかった。
いつか必ず・・・・そう誓った瞬間でありました。
素敵な時間をありがとう、またお世話になります。
スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク
Related Posts
Search
Categories
- イベント (9)
- 旅ログ (13)
- planning (2)
- Bar “kohaku-doki” (67)
- 晩酌ログ (43)
- past (3)
- these days (12)
- 私のBarを作りたい (5)
- 仕入れ (11)
- 晩酌ログ (43)
- Islay (9)
- Ardbeg (1)
- Bowmore (3)
- Bunnahabhain (1)
- Kilchoman (2)
- Laphroaig (2)
- learn more (4)
- Highland (2)
- Loch Lomond (1)
- Highland Park (1)
- Speyside (7)
- Glen Moray (1)
- Glen Grant (1)
- Benromach (1)
- Glenfarclas (2)
- Strashisla (1)
- Glenfiddich (1)
- Islands (6)
- Campbeltown (2)
- Springbank (2)
- Japanese (8)
Archives
- 2022年5月
- 2022年3月
- 2022年2月
- 2022年1月
- 2021年12月
- 2021年11月
- 2021年10月
- 2021年4月
- 2021年1月
- 2020年10月
- 2020年7月
- 2020年5月
- 2020年4月
- 2020年1月
- 2019年12月
- 2019年11月
- 2019年10月
- 2019年8月
- 2019年6月
- 2019年5月
- 2019年4月
- 2019年3月
- 2019年2月
- 2019年1月